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2010年2月22日 (月)

帳簿と支払調書の金額が違うのは?

先日 e-Tax で確定申告をすませ、e-Tax 2年目の顛末 という記事を書いた。ここでは、データを送信する前の、決算書&申告書の作成段階で遭遇した問題点について書いてみたい。

私たちの仕事(翻訳)では納品から支払いまで1〜2か月の間が空くのが普通だが、青色申告では原則として発生主義をとることになっていて、納品した時点で売掛金として記帳する。数か月後に入金があったら、売掛金回収として記帳する。この2つで1セットということになる。ちょっと面倒だが、この方が仕事の実態(実際の仕事に対して現時点でどれだけ支払われ、未払い分がどれだけあるか)がよくわかる。

さて、1年が終わると取引先から支払調書が送られてくる。この1年の支払金額と源泉徴収税の金額を記したものだ。ところが、こちらの帳簿の売上は1〜12月に納品した分の合計額であるのに対して、実際に支払った金額を記入してくる会社がある。たとえば1月に支払われたものは、実際には前年の10月とか11月に納品しているので、帳簿上は今年の売上に入っていない。そんなわけで、帳簿上の収入と書類上の支払金額が一致しない。青色申告に切り替えて数年たつが、この食い違いは仕方がないものとしてそのままにしてきた。指摘されれば説明できるが、特に何か言われたことはなかった。

最初のうちは会計ソフトのデータを手書きで申告書類に転記していたのでなんの問題もなかったが、今年、国税庁のサイトで決算書を作成後、申告書の作成を始めたところで問題発生。申告書では、去年の収入を記入(決算書の数字を転記)するところと、支払調書の数字を転記するところがあるが、去年はたまたま、支払調書の合計金額より帳簿上の収入金額の方が少なかった。すると、エラーメッセージが出てそれ以上進めなくなる。ある意味これは当然で、支払調書の金額より収入が少なかったら、「差額をごまかしてるんじゃないの?」と疑われても仕方ない(^^;)。支払調書は出さない(出さなくてもよい?)ところもあるようなので、収入の方が多ければエラーにはならず、これまではそれで通ってきてしまったのだ。

このままでは先に進めないので税務署に電話で問い合わせた。すると、「支払調書に合わせてください」という返事。帳簿ではこれまでどおり発生主義で記帳するのは問題なく、申告の時だけ、その会社の分だけ、支払調書に合うようにする。帳簿の記録と食い違ってもそれはかまわない、というわけだ。つまり、決算書から作り直す必要があるということね。

帳簿と同じなら数字を転記するだけですむが、違うようにしようと思えば数字をいじらなければならない。1箇所いじったら別のところもいじる必要が出てくるわけで、どこをどういじるか…これを間違えたら貸借が合わなくなる。うわあ、大変そう…と思ったが、それほどでもなかった。まず、損益計算書の収入金額を変更。すると、当然貸借対照表の売掛金(資産の部)の金額が変わる(支払い主義のこの会社に関しては、売掛金がなくなる)。すると、資産の部と負債・資本の部の金額が合わなくなるので、後者の「元入れ金」で調整する。と、これでOKと思うのだが(間違っていたらどなたかご教示を)。

これで今年はなんとか申告をすませたが、今後はどうするか。選択肢は2つ。このまま毎年数字をいじって申告するか、帳簿のこの会社の分だけを、今年から現金主義(入金があったときに記帳する)に改めるか。先々のことを考えると、後者の方が楽かなあ、と思っている。

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コメント

 はじめまして。
 私も,帳簿と支払い調書の金額があわずに,さんざん悩みました。
 ネットを見ても,明確に修正方法を書いてあるページが見つからず,ようやくこちらにたどり着きました。
 収入の数字は増えるものの支出は変わらないので,税務署的には問題なかろうと(勝手に)解釈しています。
 どうもありがとうございました。

投稿: 経理のシロート | 2013年2月25日 (月) 15時21分

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